融資審査の面談で、経営者は決して口にしてはいけない一言
こんにちは、社長補佐官(R)大久保優子です。
今回も、
このBlogを開いて下さってありがとうございます。
今日は
融資申込の際に社長が言ってはいけない一言についてお伝えします。
最近、コロナの影響で緊急の資金調達のご相談が増えています。
日本政策金融公庫の申し込みでは、
3月中旬に申し込み、申請から3日で希望通りの返事をもらった方、
3月末に申し込みし、4月7日に返事をもらい、20日に入金が決まった方、
3月28日に申し込み、4月17日に融資決定の返事をもらった方、その他、
色々と、ご報告を頂いています。
融資実行まで最も速い言われている
日本政策金融公庫であっても、
最近はお申し込みが増えているせいか
着金までにかかる時間が伸びているように思います。
また、
知り合いの政策金融公庫のご担当の方によると
精一杯、普段以上の件数で対応はしていても、
お申し込み数があまりにも多く、
どうしても通常よりはお待たせしてしまう、
時間がかかってしまっている、
お待たせしていて申し訳ないとのことでした。
今日は、
これから融資の申し込みに行かれる社長に
決して言ってはいけない一言についてお伝えします。
言ってはいけない一言とは何でしょうか?
…
それは
「うちには、いくら貸してもらえますか?」
です。
なぜいけないのでしょうか?
…
もし、前置きなしに、
上記の言葉を口にすると、
貸す側にとっては、
この社長は自分の会社のことが分かっていないのではないか...
社長の経営能力は大丈夫だろうか?
本当に返済できるのだろうか…
と不安を抱かせてしまうようなのです。
この禁句の一言は、
元銀行員の融資担当の方、
日本金融公庫の融資を多数サポートしている税理士の先生、
信用金庫の顧客担当の方等々
中小企業の資金調達に携わっている様々な立場の方から
幾度となく伺いました。
では、経営者としては
「いくら貸してもらえるのでしょうか?」の代わりに
なんと話せば良いのでしょうか?
誤解なく、社長の計画が伝わるようにするには
何を伝えればよいのでしょうか?
…
それは、
調達希望金額と、その根拠を伝えることです。
ご自分なりに
いくら必要なのか計算し、
その金額を理由と共に伝えることです。
そうは言われても…。
今回のような緊急事態では、
おいては先が見えない、
だから金額など分かるはずがない、
そんな風に感じる方もおいでになるかと思います。
貸す側は、あなたの会社のことはもっと分かりません。
それであれば、
業績回復見込までの月数を、仮に決めてみてください。
業績が回復するまでの月数が分かれば、
概算でざっくりと必要金額を求めることはできます。
例えば
回復までの間の売上減少額...。
あるいは、
回復までの期間の固定費の額…。
ざっくりとですが…
上記で求めた必要な金額から、
自己資金の額を引いた残りが、
調達が必要な額(希望額)になり、
あたりはつきます。
あわせて、
業績が回復するまでの間に何をするのか、
(経費削減、新たな受注方法の開発等)
業績が回復した後はどんな手を打つのか、
(営業計画等)
もあわせて伝えます。
必要な金額、
必要な根拠、
業績低迷中、回復後の計画
これが先方に
きちんとお伝えしましょう。
先が見えにくい今、
精緻な計算をすることは、
もしかしたら誰にもできません。
ですが、
リカバリープランを持って、
それを実行するために必要な金額をはじくこと、
はできます。
今日、お伝えしたかったのは
融資申込では、
借入希望額をご自分なりに計算し、
それが必要な理由とともにきっぱりとお伝えする、
その準備をしてください、
という事です。
「いくら借りられますか?」
とはおっしゃらないでください。
お忙しくされている金融機関の方の誤解を
誤解を招きやすいので…。
もし、
今回が初めての資金調達で
どのように算出していいのかわからない
という場合は
お近くの専門家にご相談ください。
顧問税理士さんや
経営顧問の方がいらっしゃるのであれば
きっと相談相手になってくださると思います。
今日は以上です。
もし、ご相談先が思いつかない場合は、
わたくし(info@you4yo.biz〉までご連絡ください。
今回のコロナ禍は、
いつ終わるのか今時点では分かりません。
どうぞ冷静に、
そして早めの行動開始を。
今日はこれにて失礼いたします。
最後に…。
強者ではなく、
賢い者でもなく
変化に適応できるものが生き残るのだ。
と、おっしゃった学者さんがおいでになるとか。
わたくしも、変化に適応すべく
いえ、変化をチャンスにできます様にと
創意工夫を続けます。
バイタリティ溢れる親分肌の社長を応援いたします
社長補佐官(R) 大久保優子
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